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カラーについてマニアックに語る

鯛ラバが流行し始めた4、5年前は、ヘッドは無垢でネクタイは赤かオレンジくらいしかなかったのですが、ここ最近ではヘッドやスカート、ネクタイのカラーも豊富になり、状況に応じて「より的確に」カラーをチョイスすることで、さらなる釣果アップができるようになりました。
その反面、これから鯛ラバを始めようと思う人にとってはどんな色を買えばいいのか、鯛ラバを既にやっている人もどういう状況でどういう色を使えばいいのかが、分からなくなってきていると思います。
そこで、現在市販されているカラーと私自身の使い分けを話したいと思います。
あくまでも個人的な見解ですので人によって違う見解もあると思いますが、参考になれば幸いです。
■真鯛の目
カラーの説明をする前に真鯛の目はどれだけ見えているのか?をお話します。
先日、母校(近畿大学水産学部)に行った時に目の研究をされている先生から、真鯛はRGBが見えると聞きました。
RGBとは赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の三つの原色を示し、それぞれを混ぜ合わせることで幅広い色を再現することができます。
2011101401.jpg
オレンジやイエロー(チャート)などは赤(Red)と緑(Green)を混ぜ合わせてできる色です。
この特長を生かした身近なものと言えば、テレビやパソコンの液晶ディスプレイの画像再現に使われています。
また、真鯛は青物などに比べ暗いところでも見えるという話も伺いました。
これまでの私の鯛ラバ経験からも「真鯛は多彩な色を見分けて明暗問わずに見え、かなり目がいい魚」と思います。
最近ではケイムラと呼ばれる特殊な発光塗料の光にも反応していると言われるようになっています。
■カラーの分類
鯛ラバのパーツには、オレンジやレッド、ゴールド、チャート、グリーン、ピンク、グロー、ケイムラ等、たくさんのカラーが使われています。
これらを大きく5種類に分けると・・・
1)蛍光色
蛍光オレンジや蛍光ピンク、蛍光グリーン、チャートなど、蛍光顔料を含み外からの光に対し強く発光する。
2)蛍光色ではない色
いわゆる普通の色全般でレッド、オレンジ、グリーンや黒など。(「蛍光色」とはあえて区別します)ビンビン玉チューニングネクタイのエビオレンジやオキアミピンクのような薄く透き通るようなカラーもここに加えます。
3)フラッシングするもの
光を反射するラメなどが多量に含まれているもの。
4)蓄光
光を蓄えて発光するグロー。
5)ケイムラ
紫外線にあたると発光する。
※上記の1)4)5)は、どれも紫外線で発光しますが、
1)の蛍光は蛍光体が紫外線により発光し、発色をより増幅させます。
4)のグローは紫外線により自身が蓄光し発光します。
5)のケイムラは紫外線を可視光線に変換し発光します。
■5つのカラーの使い分け
カラーの使い分けは、
・天候や太陽の位置により左右される「照度」(明るいか暗いか)
・季節や風雨による濁り(水が澄んでいるか濁っているか)
・水深(浅いか深いか)
・ベイト(何をメインに捕食しているか)
などの要因から、
・目立つカラーもしくは目立たないカラー
・シルエットがハッキリする方が良いのか?ハッキリしない方が良いのか?
・光を反射する要素(ラメ)の有無
を予測します。
カラーの系統別アピール力は、
1)グロー
2)蛍光色
3)ケイムラ含有
4)金銀ラメ
5)原色や暗色
6)半透明色
の順を目安としています。
ただし実際には天候や季節、フィールドによりその順位は入れ替わる場合もあるかと思います。
■カラーローテーション
アタリカラーを絞り込む、もしくは目先を変えるために必要なのがカラーローテーションです。
まずは状況からチョイスしたカラーを使い、反応がなければ
・大きくカラーチェンジ
・近似色にカラーチェンジ
してアタリカラーを探ります。
私の経験上、
・アタリが全くなければ大きくカラーチェンジ
・アタリがあるのになかなか食い込まない場合は近似色にカラーチェンジ
してカラーローテーションすると効果的なことが多いです。
■カラーの組み合わせ
鯛ラバのカラーは、ヘッドとスカート、ネクタイと3つのパーツ=3つのカラー(場合によってはヘッドとネクタイだけ、もしくはヘッドとスカートだけという場合もありますが)がひとつになるルアーです。
ヘッドもスカートもネクタイもすべてゴールドの同系色でまとめて目立たせたり、逆に濃い(暗い)カラーや透き通るカラーでまとめてナチュラルにしたり、目立つカラーとナチュラルなカラーで明暗をつけたりして、どの組み合わせが良いか探ります。
例えば、瀬戸内のイワシパターンでは蛍光ピンクのスカートに濃い赤のネクタイというヒットカラーがありますが、紫外線ライトを照射すると「明暗カラー」であることに気付きます。
■カラーによる「見え方」
「オレンジがエビに見えるからエビを捕食している時はオレンジがいい」「瀬戸内は濁っているからオレンジがいい」など、私たちは「自分達(人間)がそのように見える」という判断からカラーをチョイスしています。
もちろんそれは間違いではないでしょうし、判断基準の一つだと思います。
ですが、このような考えもあると思います。
それは真鯛から見て、
1)ハッキリ見える方がいいのか?
2)なんとなく見える、ぼやけて見える方がいいのか?
3)ボリューム感はどうなのか?
です。
これら3つの要因から「その時に真鯛が好む要素」を探る。
これには赤・青・緑・黄といった色彩の違いも複雑に絡んできます。
この差による真鯛への効果解明は永遠のテーマですね。
またの機会に説明したいと思います。

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