鯛ラバ専門情報サイト

ショートネクタイと段差フックショートバイトチューン

先日の記事と関連するのですが、今回はショートネクタイと段差フックショートバイトチューンについてご説明します。
まずショートネクタイですが、これは2年程前に岡山県下津井の松本釣り船2さんに行った時、事前に「ベイトが小さく厳しいですよ」という一言から「ビンビン玉ステルス」という通常よりも短いネクタイを使用しスカートレスにしたところ、良い釣果に巡り会えたことからショートネクタイの有効性を感じていました。
ベイトが小さい時に加えて活性が低い時にも有効なチューニングです。
ストレートタイプのネクタイでもカーリータイプのネクタイでも、どちらでも簡単にチューニングできますのでご紹介いたします。
用意するのはハサミだけ。
現場で必要な時に手軽に作れます。
カットの位置や形状は下記の写真を参考にしてください。
■ストレートタイプのショートカットチューン(上がカットしたもの、下がノーマル)
2012022201.jpg
2012022202.jpg
■カーリータイプのショートカットチューン(上がカットしたもの、下がノーマル)
2012022203.jpg
2012022204.jpg
ショートチューンしたネクタイを通常のようにスカート付きにしたり、スカートのボリュームを減らす代わりにアピールさせるティンセルを装着したり、徹底的にシルエットを小さくするためにスカートレスにしたりしたものを使い分けることで、状況にアジャストさせていきます。
またストレートネクタイのショートチューンに場合はフックの向きがキモとなります。
ネクタイとフックが並行になるように装着することで、フックがネクタイに絡みにくくなります。
次に段差フックショートバイトチューン。
通常、市販されている鯛ラバには上針と下針という段差があるシステムが採用されています。
この段差の距離が各メーカーによって微妙に違うのですが、ショートバイトが多い時や活性が低い時に段差の距離を長くすることでフックアップさせる確率を高めることができます。
ただ、その距離に関してはどのくらいがベストなのか?というのが課題でしたが、ほぼこれくらいがベストでは?ということが分かり始めたのでご紹介します。
使用しているスカートの長さにもよるのですが、私が使用しているビンビン玉のネクタイではこのような長さが現在のところベストセッティングかと思います。
↓上が段差フックショートバイトチューンで下がノマール
2012022206.jpg
上針の位置はノーマルのものと同じ位置であるのに対し、下針の「フックポイント」はネクタイの真ん中よりやや後方にあります。
この距離がなぜベストセッティングなのか?
例えば上針がネクタイの真ん中あたりで、下針がネクタイと同じかそれ以上でもいいのではないのか?
もちろんそれも試しました。
ですが試行錯誤して試した結果、このセッティングが一番良い結果だったからです。
まず上針の位置が「そのまま=ヘッドに近い」理由ですが、ショートバイトや低活性時=ネクタイの先(後方)を噛んだがすぐに離したと思いがちです。
でも本当にそれがすべてなのでしょうか?
「ヌーっ」とまるで海藻が鯛ラバにまとわりついたようなアタリであればそうかもしれませんが、「コツッ」や「コン」といった比較的明確なタイプのショートバイトもあります。
いずれのアタリも水温が低い時期や低活性時、または小型が多い時に多発するタイプのアタリです。
こういう状況で釣った魚がどちらのフックに掛かっていたか?
思い出してみてください。
下針ばかりではないことに気付きました?
そうです、こんな状況でも上針が掛かっていることがあります。
上針が掛かっている確率よりも下針にかかっている確率の方が多いのでは?と思うかもしれませんが、テスト結果では低活性時でも上針に掛かっているのは半分、もしくはそれ以上の日がありました。
なので、低活性時と思えるような状況でも頭付近にバイトするということが言えると思います。
次に下針をフックポイントをネクタイの約半分の位置に設定した理由ですが、これは加太の清海丸船長から聞いた話がヒントになりました。
鯛ラバのようにシリコンやゴムのネクタイではバイトした位置(歯形)が分かりにくいのですが、加太で真鯛を釣る時に使っているビニールははっきりとした歯形がつきます。
この位置がフック付近、いわゆる頭の方向となる部分か真ん中というもの。
一番後ろの部分には歯形がつくことはほとんどないそうです。
ただ、ビニールは鯛ラバでいうところの「デッドスロー」なスピードで誘うので、ビニールにおいては後方付近へのバイトがほぼないのかなと思える点はあります。
ですが鯛ラバの場合はリーリング速度が平均してビニールよりも速いので「ヌッー」としたネクタイの後方付近にバイトしているように思います。
かと言って、例えばネクタイの後方まで下針を延ばすと、
・ネクタイに絡みやすくなりアクションを損ねる
・フォール時にリーダーにフックが絡みやすくなる
という欠点が生じます。
張りのある素材のものを使用してみると、リーダーにフックが絡みにくくなりますがネクタイにフックが添わないのと吸い込みが悪いと思えたのでこれもNGでした。
これらのことから、上針はノーマルの状態(ヘッドに近い位置)、下針はネクタイの中心よりも「下針のフックポイントがやや後方」が現段階ではベストなセッティングではないかと思っています。
↓下針の長さは下の写真を参考にしてみてください。(上が段差フックショートバイトチューンで下がノマール)
2012022205.jpg
↓ビンビン玉に装着すると下針のフックポイントがネクタイの中央よりやや後ろにあることが分かっていただけると思います。(上が段差フックショートバイトチューンで下がノマール)
2012022207.jpg
ただし、これはノーマルの長さのネクタイを使用した場合のことであり、ショートネクタイの場合は、
・ネクタイに絡みやすくなりアクションを損ねる
・フォール時にリーダーにフックが絡みやすくなる
ことがなくなるので下針はネクタイの後方付近でOKです。
ぜひこの時期、ショートネクタイチューンと段差フックを試してみてください。

実釣レポートの最近記事

  1. 島根タイラバ レポート

  2. 夏の午後はからのんびり明石で鯛ラバ|明石鯛ラバレポート

  3. 大雨後のタイラバ

  4. 久しぶりの釣行

  5. 日本海ディープタイラバには夢がある

遊漁船の掲載依頼

アーカイブ

カテゴリー

PAGE TOP