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鯛カブラについて語る〜ロッド編〜

先日から始まった「鯛ラバについて語る」シリーズですが、今回は「鯛ラバに最適なロッド」について語ってみたいと思います。
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松本)ここ数年で、一気に鯛ラバ専用ロッドのラインナップが増えましたね。僕たちが鯛ラバを始めた頃は鯛ラバ専用ロッドなんてなかったですよね?僕は最初、ジギングロッドを使っていました。TENRYUのOFF SHORE LIGHTを使っていました。大塚さんは?
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大塚)初めて使ったのは、G-LoomisのCR-723 GL3と言うバスロッドを使っていました。簡単に言うと6フィートのミディアムヘビーでテキサスリグなどに使用していたロッドでしたが、ティップに張りがあり過ぎ真鯛がバイトしても違和感を与えてしまい、バイトしても直ぐに放されてしまってその日はボウズになり、これは違うと思って自分でロッドを作りました。そのロッドブランクはG−LoomisのCB-845(既製品ではCBR-845)という、ディープクランク専用の7フィートの軽量グラスのコンポジット。リアグリップも、バス用より長く取りガイドもPEラインに合わせたものを装着しました。コンポジット特有の重みは感じず、感度はカーボンロッドに負けないくらいで7フィートという長さゆえ、ティップも柔らかなロッドでした。
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で、鯛ラバがブームになって各社から鯛ラバ専用ロッドがリリースされました。最初は、ファーストテーパー(先調子)でバット(手元)がビンビンに硬い、いわゆる「かけてなんぼ!」というロッドが多かったですね。ジギングロッドを流用していると「柔らかいからよくバレる」みたいな発想から生まれた調子じゃないでしょうか。アタれば即フッキングみたいな。そこから、少しスローテーパーなものが出始め、最近では少しスローテーパーでティップがより柔らかく食い込みのいいロッドがリリースされていますね。このように様々な調子のロッドが出ていますが、実際使用するには、どのタイプがいいと思いますか?
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この辺りの事は好みによって変わってくると思います。 例えば私の場合、幼い頃からバス釣りをしており、どうしても「釣り」という根底からバス釣りを外すことができません。なので、どうしてもスローテーパーのものは好まなくなるのです。ただ誤解して欲しくないのですが、決してスローな物が悪いのではなく、あくまでも使い手の好みで良いと思います。ただ、この釣りを初めてやるような場合には、ファーストテーパーでパワーのあるものよりスローでパワーの無いロッドの方が釣果は上がると思います。
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そんな中、私たち二人はジャッカルのポイズンオーシャンを使っているわけですが、私は、最初カーボンタイプ(TMC-63MLC)を手にした時「軽い!」と思いました。それでいて高感度。さずがバスフィッシングを研究し尽くしてるメーカーからのリリースだなと思いました。さらに、グラスタイプ(TMC-63MLG)ではまるでクランクベイトやスピナーベイトを操るような感覚で鯛ラバを操作することができ、グラスならではの粘りで大型の真鯛はもちろん、青物までこっちが主導権を握ったままファイトできますよね。大塚さんはどう思いますか?
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カーボンタイプのジャッカルポイズンオーシャン(TKC−63MLC)は、バスロッドのテイストを感じさせる仕上がりで操作性にも優れ、軽く突っつくような小さなアタリさえも手元に伝わるので、追い食いのキッカケを与えることができますし、一日中使っていても疲れず、集中力を維持することができるところが気に入っています!グラスコンポジットのポイズンオーシャン(TKC-65MLG)は、他のメーカーにはないアクションとパワーで特異なロッドに見られがちですが、今までに数々の大鯛を獲るのに活躍し、先程述べたCB-845に良く似ているからか、私の中では初めてこのロッドを手にした時から自分の好みでした。この二本は全く性質の違うロッドですが、どちらも今の鯛ラバゲームにとってなくてはならないロッドです。
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ポイズンオーシャンは、カーボンタイプ(TMC-63MLC)とグラスタイプ(TMC-65MLG)の素材と長さが違う2種類をリリースしていますね。私はメインフィールドが明石ですので、シャローをキャスティングで狙うことが多く、使用するカブラが45gメインであるためカーボン(TMC-63MLC)を多用しています。乗り合いでは、どこの席になるか分からないので短い分、キャスティングしやすいんですよね。グラス(TMC-65MLG)は60メートルなどディープエリアを狙う時や60g以上のカブラを使う時に使用しています。あとは、船首や船尾など邪魔にならない席でのキャスティングですね。カーボンより長い分、軽い力でロングキャストができますし。大塚さんはどのように使い分けていますか?
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私の場合、季節やポイント、船の流し方や真鯛のアベレージで使い分けています。各ロッドをそれぞれ使う理由はいろいろあるのですが、カーボンタイプを使う一番のシチュエーションは、低活性時にバイトが小さくなかなかフックアップに持ち込めないときです。やはりこのロッドの最大の特徴でもあるティップの柔らかさと感度の良さという点が、バイトを早い段階で感じ取り、誘い上げ、フックアップに持ち込むというテクニカルな操作を容易にしてくれます。次にグラスタイプですが、やはり最大の特徴でもあるトルクを生かし、ドテラ流しやビンビン玉の60g〜100gといった、ロッドに負担の掛かる場合やシャローで45gをキャスティングする時に使っています。
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私たちは2本使い分けていますが、よく「どっちか1本持つとしたらどっちがいいんですか?」と聞かれます。私はグラスタイプが一番汎用性があっていいかなと思うんですが、大塚さんはどうですか?
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先程述べたようにこの二本のロッドは、全く性質の違うロッドなのでどちらかを選ぶことはできませんが、これから始められる方や使いやすさを優先するのならカーボンタイプ(TMC-63MLC )がいいと思います。
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あと、鳴門や玄界灘の100メートル越えの超ディープを100gなどさらに重い鯛ラバを使用した場合、どんなロッドが必要だと思いますか?
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私は、九州方面に遠征もしますが、東シナ海などでは120mの水深をドテラ流しでやらないといけないシチュエーションも多く、150m以上ラインが出るとロッドに掛かる抵抗は結構な物です。その辺りの事をクリアーするロッドとは現実的には難しいと思いますが、今のグラスタイプ(TMC-65MLG)をパワーアップさせ、硬くなった分、チィップの柔軟さを損なわないようレングスを長く取れれば良いと思うのですが・・・現実、重量的なことやコスト面のこともあるので・・・
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フィッシングショーも間近ですし、もしかするとディープの釣りを考えたロッドを発表するメーカーがあるかもしれませんね。非常に楽しみです。
さて、次回は「リール」について語りたいと思います。

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