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キャスティング鯛カブラ解説 〜上級者向けテクニック中編〜

前回の記事で、キャスティング鯛ラバのセオリーは、
「潮が流れる方向にキャスト」ではなく正確には「キャストした鯛ラバをリーリングしてフォールさせる動作において、鯛ラバが手前に近づきすぎず、離れすぎない方向」
がセオリーとなるのです。
と説明しました。
この方向は「風で船が流れる方向」と「潮の流れ」によって決まります。
私の場合、これらを目で確認して自分の経験からかなりの確率で最適なキャスト方向を見定めることができますが、それでも複雑な風や潮の日は判断が狂う場合もあります。
そんな判断ができない日にある方法を使えば的確な判断ができるようになります。
この方法をマスターすれば、「風で船が流れる方向」と「潮の流れ」が分からなくても、経験がそれほどなくても最適なキャスト方向を見定めることができます。
その方法は、
鯛ラバを実際にキャストして「着水してから着底するまでの状態」
で判断できるのです。
話は前後しますが、まずは前回のおさらいです。
「キャストした鯛ラバをリーリングしてフォールさせる動作において、鯛ラバが手前に近づき過ぎず、離れすぎない方向」がベストな方向とお伝えしました。
口を酸っぱくして何度も言いますが、これを頭に叩き込んでおいてください。
それを頭に入れた上で、下図の3パターンをご覧ください。
<パターンA>
着水すると下図のように手前に鯛ラバが近づいてくるパターン。
2013082801.jpg
この時の特徴は以下のようなものです。(1〜7はキャスト→着水→着底→リーリングという一連の動作の順に出る特徴を述べています。)
1)着水後に水面に浮いているラインがフケる。
2)鯛ラバが着水しているのにラインが出て行くまでにタイムラグがある。
3)サミングしてフォールさせるとあまり抵抗(鯛ラバの重さ)を感じない。
4)着水後リーリングしようとするとキャストした距離よりも手前に来ている。
5)リーリングすると鯛ラバの抵抗が軽い。
6)リーリングの後、フォールさせると巻き上げた水深よりもラインの出が少ない。
7)着底→リーリングの動作を繰り返していくと船の下に入り出す。

この特徴が出る場合は、前回で解説した下図のような状態です。
2013082202.jpg
また、二枚潮の時も上記に似た特徴が出ます。
2013082203.jpg
よってこの特徴が表れる場合は、「キャストした鯛ラバをリーリングしてフォールさせる動作において、鯛ラバが手前に近づきすぎる方向」ですから、良い方向とは言えません。
強いて言えば、このパターンの時はキャスティングよりもバーチカルの方が強いパターンであることを知っておいてください。
<パターンB>
着水すると下図のように鯛ラバがやや離れていくパターン。
2013082802.jpg
この時の特徴は以下のようなものです。(1〜6はキャスト→着水→着底→リーリングという一連の動作の順に出る特徴を述べています。)
1)鯛ラバが着水するとラインが出て行くまでにタイムラグがほぼない。
2)サミングしてフォールさせると抵抗(鯛ラバの重さ)を感じる。
3)着水後リーリングしようとするとキャストした距離と余り変わらない。
4)リーリングすると鯛ラバの抵抗を感じる。
5)リーリングの後、フォールさせるとほぼ巻き上げた水深と同じくらいのラインが出る。
6)着底→リーリングの動作を繰り返していくとバーチカルな状態となる。

この特徴が出る場合は、前回で解説した下図のような状態です。
2013082204.jpg
よってこの特徴が表れる場合は、「キャストした鯛ラバをリーリングしてフォールさせる動作において、鯛ラバが手前に近づきすぎず、離れすぎない方向」ですから、良い方向と言えます。
<パターンC>
着水すると下図のように鯛ラバが離れていくパターン。
2013082803.jpg
この時の特徴は以下のようなものです。(1〜6はキャスト→着水→着底→リーリングという一連の動作の順に出る特徴を述べています。)
1)鯛ラバが着水するとラインが出て行くまでにタイムラグがない。
2)サミングしてフォールさせると抵抗(鯛ラバの重さ)をかなり感じ、勢いよくラインが出る。
3)着水後リーリングしようとするとキャストした距離よりも長い。
4)リーリングすると鯛ラバの抵抗をかなり感じる。
5)リーリングの後、フォールさせると巻き上げた水深以上のラインが出る。
6)着底→リーリングの動作を繰り返してもなかなか手前に来ない。

この特徴が出る場合は、前回で解説した下図のような状態です。
2013082205.jpg
よってこの特徴が表れる場合は、「キャストした鯛ラバをリーリングしてフォールさせる動作において、鯛ラバが離れすぎる方向」ですから、良い方向とは言えません。
ただ、このパターンに関してはベストな方向とは言えないものの悪い方向ではありません。
場合によってはこの方向も「あり」なので、釣行日でベストな方向がこの状態であればこの方向にキャストすべきです。
また、釣り座の関係からこの方向しかキャストできない場合でもキャストすべきです。
以上、3つのパターンを解説しましたが機会があればあらゆる方向にキャストしてみてください。
それぞれの方向に特徴があり、上記のパターンA/B/Cのいずれかに相当すると思います。
その感覚を覚えていただければ釣果アップにつながるかと思いますので、しっかりマスターしてください。
さて、最終回はさらに難易度が上がりますが、「風で船が流れる方向」と「潮の流れ」から判断する最適なキャスト方向を解説したいと思います。
「潮が向かってくる方向にキャストする方が潮が流れる方向にキャストするよりも釣果が良い」というような解説も・・・。
続いて「風で船が流れる方向」と「潮の流れ」から判断するを見る

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